Hello!! from Tokyo.

コロナを機に新しい業界に飛び込んだ元旅のプロ。東京一人暮らしのミドサー女子が今日も日常を綴ります。

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考える、DVのこと。

目が覚めた。

今日もまた1日が始まる。

今日は朝だけ仕事。さてどんな1日にしよう。

 

さて世間はGWまっただ中。だけど今までとは全く違うGW。

私は朝だけ仕事はしているものの、ほとんど毎日が休日なのでこの生活も3週間近く続いており、元の社会人生活が送れるのか甚だ疑問である。

マスクは相変わらず売ってないけど、変な現象が近所で起きている。

「マスクプレゼント」である。薬局でマスクは買えない。しかし薬局の回りにある居酒屋や服屋さんが「○○購入でマスクプレゼント」を行っているのだ。

なんだこりゃ。

マスクが販促に使われる日が来るとは・・

そういえばアベノマスクはまだ届かない・・・いつ来るのかな。

 

現金10万円支給の際の受け取り方法で世帯主に一括では困るという報道があり、例えばDV被害に遭っている人など・・・という話に触れたが、あれから私なりにDVについて調べてみたので今日はそのお話。

 

まず、DVとは・・・配偶者や恋人、親子など親しい関係の人から加えられる暴力。家庭内暴力。Domestic Violence(ドメスティックバイオレンス)の頭文字から来ている。

 

その内容はどんなものがあるかというと大きく4つに分けられる。

 

●身体的なもの

 →刑法第204条の傷害や第208条の暴行に該当する違法行為。

  殴られたり、蹴られたり、つねられたり、髪をひっばられたり、身体

  を傷つけることなど。親子や配偶者間でも処罰対象となる。

●精神的なもの

 →誹謗中傷はもちろん、人前でバカにしたり、殴るそぶりや物を投げつけ

  るそぶりをして脅かしたり、家族や友人とのつきあいの制限や電話や

  手紙を細かく執拗にチェックすることも該当する。PTSD(心的外傷後

  ストレス障害)に至るなど刑法上の傷害とみなされるほどの精神障害

  至れば傷害罪として処罰されることもある。

●性的なもの

 →嫌がっているのに性交の強要や、中絶の強要、避妊に協力しないなど。

  これは夫婦間にあっても刑法第177条の強制性交等罪にあたる。

  見たくないのにポルノを見せるのも同等にあたる。

●経済的なもの

 →生活費を渡さない、働かせず自分の支配下に置く等

 

というようにDVと言っても色々なパターンがある。

また、最近ではデートDVと呼ばれるものがあり、これは交際相手間のDVのことを指す。

さらに昨今では暴力の定義の拡大も否めない。

例えば、

夫婦喧嘩や痴話喧嘩はDV

しつけは子供虐待

指導や叱咤が体罰

熱い恋愛がストーキング

遊びやからかいおふざけがハラスメント

介護疲労が高齢者虐待

ほかにもネグレクトなど挙げたらキリがなく、線引きが難しいのも事実だと思う。

そこで社会学者のエバン・スタークさんが『強制的なコントロール(Coercive Control)』という一つの定義を唱えている。

それは対人暴力、つまり

①脅す、威嚇する

②孤立させる

③コントロールする というもの。

この考えをもとにイギリスでは更に詳しく記述した法改正が2015年になされた。

Serioius Crime ActのDVの項目に

Controlling or coercive behaviour in an intimate or family relathionship

つまり「親密なあるいは家族関係においてコントロールあるいは強いる行動」の文言が追記されている。

 

さて、DV被害の話を耳にすると、なぜ被害者は逃げられないのだろうか?自分そんなことされたらすぐ逃げるかやり返す!なんて世間からはよく聞かれるが、それには以下の心理作用と思考が働いていると言われている。

 

まずはやはり、恐怖感。単純に相手が怖い。もし逃げて捕まった時にもっと恐ろしい目に遭うと怯える。

そして無力感。暴力を振るわれ続けることにより、「助けてくれる人は誰もいない」「自分は相手から離れられずずっとこのままなんだ」という無力、無気力状態になってしまう。

そして複雑な心理を抱くことになる。「相手は自分のことを愛しているからいつか変わってくれる」「私が悪いから相手はこうしている。相手は本当は悪くなくて悪いのは私」といったように、被害者であることを自覚するのが困難になっていってしまう。

 

他にも経済的問題で逃げられなかったり、子供を置いていけない、さらに仕事を辞めなければいけないし、これまで築いた地域社会での関係など失うものが多く、一歩踏み出せないといったケースが多い。

 

 

では加害者の心理はどんなものだろうか。

DVや虐待での加害者側の説明には特徴がある。

加害者に共通してあるのが「被害者に落ち度がある」という認識

「バカにしているのか」

「アルコールが入っていて頭が真っ白になっていた」

「相手が自分を怒らせる」

「自分は正義だ」

「愛情の証の暴力だ」などと説明する人がほとんど。

 

これは被害ー加害関係のねじれが起こっていると言える。

暴力を誘発したのは被害者だと正当化する理由として用いるのだ。

自らが正しい、原因を他人や環境に求める他罰性の意識がとても強い。被害者に問題があるので自分が正しているだけ、懲らしめているだけ。

それゆえに被害者側も私が悪い、私も悪いという罪悪感を抱きやすく、優しい姿が本当の姿、自分だけがわかってあげられる=離れられないという構図が出来上がっていく。

 

加害者には暴力を通して得られる満足感や達成感があり征服欲も満たされる。

さらに、被害者と親密な関係性であることから他者であることの認識が弱く、一体的な感覚を相手に向けていると言われる。

つまり、相手は一心同体で自分のもの。愛してくれているなら自分の思い通りにしてくれると思っているのだ。

さらに「こうでなければいけない」「こうあるべき」という自分の中での基準のようなルールのようなハードルのようなものがあり、それを相手にも要求する。それが満たされないと暴力という形で表れていく。

 

そして被害者の意識と心理がコントロールされていく。

被害-加害関係のねじれの結果、被害者は関係を続ける方が安全と思うようになっていく。これは加害者の視点の内面化、同一化という一種の生き残り方である。そして自己非難や自尊心の低下を招き、経済的に相手に依存していればますます関係性は固定していく。だから離れられなくなる。

 

これがDVの一連の心理の流れである。

 

もう少し加害者側の心理を紐解いていくと、

「〜ねばならない思考」に加え「感情の軽視」つまりたいしたことないと思ってしまうことで、目に見える結果を出さないといけないと追い込まれ、情緒的や感情的なことを共有するのが苦手になる。そして精神的な余裕をなくていく。

自分の感情を受け止めず、言葉で表現せず抑圧してしまう。それが溜まっていきマグマのように圧力でバーン!と出てしまう。

自分の感情が自分でもわからないまま感情が未分化の形で出てしまうのだ。

 

もし、自分にDVの自覚があり治したいと思っている人、また身近な人にそんな傾向があるなら、まずはタイムアウトをさせることが有効とされている。

タイムアウトとは、怒りを表現出来ずに爆発しそうになったら「タイム」を取り、一度その場から離れよう。そして落ち着いてから怒りの理由を相手に説明しよう。タイムアウトして自分の感情と向き合うようにするのだ。

 

そう、加害者になってしまう人は、自分の気持ちに気付き、向き合うことがとても苦手とされている。治したいと思うならまずは自分の気持ちを知り、認め、それを言語化していく。難しいと思うけど一つ一つそうする癖をつける。そうすると段々自分の気持ちもわかるし、コントロール出来るようになる、相手にそれを伝えることで相互理解も深まる。

 

ここで、それを聞く手側も必ず一旦相手の気持ちを受け止めること。

一言目から否定しないこと。これはとても大事。

 

更に、相手は自分と一心同体ではない、別の人間であり、思い通りになるものではないという染み付いた価値観から脱却しなければならない。

 

昨今のデータでは男性が加害者になるケースが多い。それは男性が自分の悩みに気づきにくいことも要因として挙げられる。

悩みに直面した時、社会では一般的にどうするのか?を聞いて自分がどうしたいのかなど自分の気持ちに向き合わず、社会から解決策を学んでしまっている男性が多いと言われているからだ。

しんどくなればなるほど、鎧を心に着ようとする。

過去の自分や他人の成功例やデータから問題を解決しようとする。

 

そうじゃない、いま自分はどうしたいのか、今の自分はどう思ってるのかまずは考えてみて欲しい。

 

もちろん自分で全てしてみようとせず専門家の力もぜひ借りて欲しい。

 

また、被害者には早急に自分が被害者であると認識させ、離れさせることが大事である。

あなたは誰も自分を助けてくれないと思っているかもしれないけど、それは間違い。必ずあなたは助けられる。あなたは悪くない。

誰か話せる人がいるならその人に話せばいいし、いないなら各都道府県や自治体には相談窓口やホットラインが設けられているのでまずは確認して連絡してみて。

SOSを出して。必ずあなたは助けられる。

 

東京の現在の状況。

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先ほど加害者は男性が多いという話をしたけど、昨今では男性被害者も急増している。

相談者は4年で約4倍になっているほど。

行為者の関係では同棲関係が想像以上に多くてビックリ。

 

また上記のデータは警視庁の発表のものだけど、他にも東京都生活文化局の発表もあり、それによると、

東京都配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は昨年1年間で

9,949件、前年より1,121件も増えているという。

区市町村の各機関で受け付けた相談合計は40,109件にものぼり、これは前年より5,978件も増えている。

また一時保護件数は382件、そのうち母子が240件。

 

これは全国のデータではない。東京都だけのデータである。

恥ずかしいことにこんなに件数があるとは知らなかった。10万円給付の受給の仕方に指摘があるのも納得である。

 

自分の理解者だと、味方だと思っていた人に傷つけられるなんてとんでもない。そんな辛いことはない。

1人でもそんな人がなくなる世界が、優しい世界がやってきますように。

 

自粛のGWで自宅の掃除や断捨離をしている人も多いと思う。

その際自分には不要だけどまだまだ使えるものってたくさんあると思う。メルカリなどフリマアプリで販売するのもいいけど、寄付も出来る。

身近なところだと服。

気に入っていたものを棄てるのはもったいない、私はもう着ないけど誰か着てくれるならという服を私はいつも暴力被害に遭った女性を支援している機関に寄付している。

他にも余ってしまった年賀状なども寄付出来たりするので、断捨離してただ棄てる前に、一度検索してみるのも良いと思う。

(あまりにもなものは寄付は出来ないのでその辺はご考慮を)

 

自分は何も出来ない、関係ない。ではなく、無理の無い範囲で助けられることを探してみるのも、この時間がたくさんある今、いいのかもしれない。

 

 

 ※今回は警視庁、東京都生活文化局、立命館大学の中村正教授のお話などから掘り下げました。