目が覚めた。
今日もまた1日が始まる。
今日は仕事。さてどんな1日にしよう。
朝、家を出てカギをしまおうと鞄をガサゴソしていたらハエトリグモが飛び出てきた。
おぉ!最近見ないと思ったらこんなところに!
でも鞄の中にいたら潰れちゃうぜ!と逃がそうと思って、パッパッと掃ってまた歩き出した。
駅について電車内で座ってスマホをいじっていると突如手にそのハエトリグモが現れた。
びっくりして「うわぁ!びっくりした!」というと隣の人が怪訝な顔…あぁそうかここで掃ったら隣の人絶対嫌がるな・・・はて。と思ったらまた鞄の中に入っていった。
君は鞄の中が気に入っているのかい?
なんて思いながらとりあえずそのままにしておいた。
車内が空いてきたころを見計らって、また鞄の上の方へやってきたので、ほいっと外に掃った。
読書して、ふとどこに行ったかなと辺りを探すと、2mほど先のドア付近にいた。
待てよ、今は走行中だから大丈夫だけど停車して出入りがあったらそこは危険だぞ!大丈夫か?
と一人でハラハラドキドキして見守っていたら、停車する頃にはきちんと端に寄っていた。
賢い・・・
そして多分途中の駅で下車していった。
我が家から大冒険だな。当てはあるのかしら?
どんな風に景色は映ってるんだろう。
なんて思いながら、ハエトリグモの大冒険を朝から見届けたのであった。
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私はウィンタースポーツが苦手である。
そもそも暖かい気候の土地で育ったため、雪とは縁遠い。中学の時に課外活動でしたスキーは好きだったが、それっきりで、近くにスキー場があるわけでもなく、また家族で誰もウィンタースポーツをする人がいなかったので、その機会がなかった。
スノボやスキーというと学生がこぞって行っているというイメージがあるが、私は学生時代に一度も行ったことがなかった。周りは行っていたんだけど、なぜか私は行ってなかった。断っていたのだろうか?覚えがない。
社会人になってその機会が訪れた。
社内のスノボ好きが、行こうと誘ってくれたのだ。
場所は忘れもしない、ガーラ湯沢。
駅名がそれで、すごいなと思った記憶がある。
初めてのスノボ。
まず、装着して立ち上がれない・・・
スノボってさ、しゃがんだときにかかとを付けられないと難しいらしいね・・・私はつけられない。
なので、滑れないうんぬんのまえに立てない。
部長たちが起こしてくれて、立たせてくれる。
そして滑り出すと、両足とられているので恐怖。
それでも進んでいく板。その先は崖のようになっていた。部長が体当たりで止めてくれた時、浮かんだのは、
「あぁ今度の人事で異動だな」だった。
ということで私はクララというあだ名を付けられ、後半立てるようになると、
「クララが立った!」
ともてはやされたものだった。
負けず嫌いの私は、そのスノボ旅から帰ったのち、運動神経抜群でスノボ好きな友達に連絡して、特訓をお願いした。
当時は関西に住んでいたので、練習するならと六甲山スキー場へ行き、その子の特訓を受け・・・
受けて20分で、スルスルと滑れるようになった…!!
あんなに苦労したのに、なんで20分で!?しゅごい。
そして何度も滑り降りて悟った。
上から下に滑り降りるだけの何が楽しいんだろう。
それからウィンタースポーツに行っていない。
そうやって早10年近くが経った今、2021年初夏、現在。
無性にウィンタースポーツをやりたい。
なぜか。それはこの本を読んだからである。
東野圭吾著
・白銀ジャック
・雪煙チェイス
何気なく手に取った。雪煙チェイスがとても面白く、調べたら、
・白銀ジャック
・疾風ロンド
・雪煙チェイス
(・恋のゴンドラ)
が雪山3作とのことで、なぬ!と1冊目の白銀ジャックをすぐ手に入れて読んだ。
今疾風ロンド待ち。
スキー場を舞台にしている話で、著者がウィンタースポーツをやることもあり、説明や用語が多いけどすいすい読めて(それがこの著者の魅力の1つだと思う)、まんまと私はスキー場に行きたいと思ってしまった。
作品内で登場するのは里沢スキー場。
調べたらそれは著者が作り出した架空のスキー場で、実際は長野県にある野沢温泉スキー場とのこと。
そんなこと知ってしまったらねぇ・・・もう行くしかないよねぇ・・・
ってことで今年の冬は、野沢温泉スキー場へ行き、ウィンタースポーツと温泉、両方楽しんでこようと思います!
旅行貯金、再開しよう!
本って、著者が作り上げた世界なんだけど、実際にモデルになってるところがあると行きたくなったり経験したくなったり。そうやって自分の世界も広がるから好きだなあ。
とりとめのない話になってしまった。
雪といえば前回行った北海道が凄かったなぁ。
やはり雪には羨望のまなざしを向けてしまう。