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Hello!! from Tokyo.

コロナを機に新しい業界に飛び込んだ元旅のプロ。東京一人暮らしのミドサー女子が今日も日常を綴ります。

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自転しながら公転して知る自分。

木曜日、ふぅ~、何しよう。

 

今週は祝日があったので、なんだか不思議な気分。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

私は最近なんだか低空飛行です。

そんな昨日の祝日、珍しく仕事がなく休みだった。

けど、ワークショップに参加するべく早起きして向かいました。

海外在住のフローリストさんから直にレッスンを受けられるという内容。

春のブーケを作ろうというコースでした。

 

花など全部選べるので自由度の高いレッスン。なんだかローテンションな私。

好きなものを取って、春だし明るくいこうとオレンジ・黄色ベースにする。

わしゃわしゃと束ねていって、完成!

かわいい!

帰宅して花瓶に生けてみました。

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そのあと一緒に参加した店長とランチ。

そこで店長に、

「ねぇ、ナタリーさ、元気なくない?」

って言われた。

そうなのだ、低空飛行なのだ。

最近正直、朝起きると「あぁこのままずっと生きていくのだろうか」ってぼんやり思っている…。

なんというか、暇なんだよね毎日…。

飽きてきているというのだろうか?

ぼんやりしてしまっている。

だからなのか、最近やたら花屋に行っては球根栽培のものとかに見入ってしまう。

買いたいなぁ…でも時期がちょっと遅くてもう今並んでいるものは開花しているのも多い。

いや私はこれから育てたいんだーと葛藤。

植物が育っていくのを見ながら「生きる」ということを実感したいんだと思う。大丈夫か私。

なんというか、全体的に不安なんだろうなぁと。

新しい職への不安、人生全体に対する不安とか。

1つずつ潰していくしかないんだろうけど、こんな不安を抱えたままぼんやり出来るってことも新しい職場になったらなかなか出来ないだろうし、まぁいっかと思ってもいる。

あと、掴みどころのない話を聞いてほしいだけの人たちにほとほと疲れている。話を聞くのも楽ではない。

 

そんな私が最近読んでいた本。

『自転しながら公転する』

とある雑誌(忘れた)で毎月、女優の多部未華子さんが本についての連載をしていて、毎月本を紹介してくれるんだけどそこに載っていた本。

主人公は与野都、32歳、女性。

東京でアパレル店員として働いていたけど、母親が更年期障害で大変なために父親から仕事を辞めて帰ってきて面倒見てもらえないかと言われ、地元・茨城県の牛久へ帰る。そしてそこにあるアウトレットモールのアパレルショップで働いている。

ひょんなことから元ヤンキーの寛一と出会い付き合うことに。寛一は中卒の寿司職人。

自分の人生について、親の介護、恋人、仕事など不安てんこ盛りの内容である。不安な気持ちを友達たちに話すと出てくる友達たちの回答。どれもそうだとうなずける。でもどうすればいいのかわからない。

そんな内容である。一応恋愛小説のジャンルに入る。

 

友達からの言葉で「都さんが不安なことの原因って、経済的に自活出来ていないところから来るんじゃないですか?」といわれる都。

恋人なんて途中から無職になってしまうし、父親からは大反対されるし…母親の病気に関しても逃げたくなってしまう。

そしてたまに物語は母親目線からのものに切り替わるんだけど、そこも興味深かった。

闘病中の人はどうゆうことを考え、どうゆう気持ちになるんだろうってことがよくわかった。

 

共感出来るところ、出来ないところ、それぞれあるけど、読んで前向きになるかとか言われるとそうゆう本ではなく(私は、です)自分はどうなんだろうと考えこんでしまう、でも読んでよかったと思えた1冊でした。

 

明日死んでも後悔のないように。100歳まで生きても大丈夫なように、どっちも頑張らないといけない。でも明日死んでも後悔のないように!と寿司屋に来てウニを食べたい!でも100歳まで生きよう!って思ったら高いウニを食べるなんて!コレステロールも気にしないといけない。

その矛盾を受け入れるのが大人なんだよ。

これを聞いてからの主人公の中にくっきりと浮かぶ自分の気持ち、

「明日も100年生きても触れたいと思うのはあなただった」

とわかるところがとても綺麗で素敵でした。

 

読み終わるまで知らなかったんだけど、作者の山本文緒さん、去年亡くなってたんだね…。もう一度読み返したくなった。

 

 

読み終わったら、21時からは宇多田ヒカルのインスタライブがあったので待機。

彼女は昔から「ヒカルパイセンに聞け!」なるものを行っていて、みんなから質問を受け付け答えている。

その質問が結構多岐に渡り、「この曲がどうしても空耳アワーになるんですが何て歌ってるんでしょう?」って海外アーティストの曲を提示された質問に関しては、実際に彼女も聞いてみたら空耳アワーにしか聞こえなくて爆笑しちゃった!とか、

「最近読んでいる本は?」とか「身近な人が亡くなって10年以上、後悔が消えない。どうすれば?」なんてものまで。

話を聞いているとなんというか、なるほどなぁ~って思う&見てるとなんか癒される。

彼女、動作とかがいちいち可愛いんよね。

音楽になるとあんなに天才的なことしてるのに、日常のことになると結構抜けてたり(昨日のライブも眼鏡忘れた!あぁ~!って冒頭ショック受けてたw)ほんと目が離せない魅力的な人って言葉がぴったりだと思う。

 

ずっとずっと私の先を行ってる、憧れの人である。

 

そうそう、私は今心理学部にて勉強しているけど、彼女も精神分析をこの9年ずっとしているって。今回はその話も少ししてくれた。自分を知ることって大事だ。

 

海外だと日本よりもメンタルケアは進んでいて、カウンセリング等気軽に受けやすいって聞くよね。インスタライブのあとも精神分析に行くって言ってた。そうやってさらっと言えるところも日本にはまだないから、そうゆうところも変わっていったらいいなぁなんて思ったり。

 

冒頭の話に戻ると、ワークショップの先生はロンドン在住。30年住んでる。

イギリスでの暮らしを聞いてみたくて質問してみた。それで物価の話になったんだけど、

『日本は食事に関しては安いと思う。であとのことは正直ロンドンとそんなに変わらないのよね、物価。でも一番違うのは給料。私が日本で働いていた頃…もう30年前にもなっちゃうんだけど、その時の大卒の初任給と今の大卒の初任給、変わってないのよ!30年間給料変わってないのよ。イギリスは物価は確かに東京と同じくらいするけど、その分給料も高いから特に困らないけど、日本は給料横ばいなのに物価高くて…住めない』

と。確かに。何なら給料下がってきてるよね…

 

宇多田ヒカルもロンドン在住。

たまたま同じ1日の間にロンドンでの暮らしを聞いてますます行きたくなってしまった。

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ロンドンでは、花の保水はこのウォーターバックという直接水を入れることが主流とのことで今回その方法を教えてもらった。
私が働いているお店…というか日本では、ゼリーや水を含ませたコットンで保水しているので、この直接水を入れる方法はかなり斬新。

でも水の重みがなんだか安心するし、触るとひんやり冷たくて気持ちいい、そしてこの水を見てるとなんだか落ち着く。

不思議な一日だった。でも低空飛行はそろそろ抜け出せるかもしれない。