目が覚めた。
今日もまた1日が始まる。
今日は仕事。さてどんな1日にしよう。
最近、自宅にいることが多いので、在宅ワークを始めてみた。
私はタイピングが得意なので(1分間に300文字可能)、それを活かして打ち込み系の仕事を募集してみたら依頼が来たので早速取り掛かった。
が、ステイホームで衰えまくった私の体にはかなりムチ打つ作業で、もう指が動かない・・・ってくらいに手がつって指がつって・・・情けない。。。
結局3日かかって(一体何文字タイピングしたんだろう・・・)、昨日納品したんだけど、手を見たら右手が腫れてた・・・!
そして左腕は内出血してた・・・え…
マッサージへ行くとよく、「手を使う仕事してますか?」と聞かれるくらい、腕が凝っているらしいんだけど、打ち方が悪いのかな。
ちなみにクライエントに気に入ってもらえたみたいで他の仕事もと依頼をくれることになったんだけど、ちょっと恐怖。
稼ぐのって大変ね。
というか、ちょっとでも時間があったら働こうという私、なんなんだろう。
この前お花の先生に、「なたりーちゃんってどこでも、何やっても生きていけそうなのよね。『生きる力』がめちゃくちゃ高い」って言われたんだけど、こうゆうとこからなのかな。笑
さて、今日はちょっと感じたことを覚えておくために、一度閉じたパソコンをまた開いてこのブログを(上記のことからとてもゆっくり)書いている。
私はそれまでもその傾向はあったけど、2年前から特に、死生観について深く考えることが多くなった。
これはもう永遠に答えが出ないものだ(実際には永遠ではない。今際の時にきっと出る)、というのが答えとして出ているのだけど、関する物事がつい目についてしまって、知識がいろいろと増えていく。
以前、家に法事で来たおしゃべり好きな住職と話していたときのこと。
住職(住職ってなんで住職っていうの?って今疑問に思ってしまった)と話すことって
普段中々ないから、この際自分の中での疑問を聞いてみようと思いついた。
(私は社交性の塊なので、人見知りとは無縁の世界で生きており、よく喋る)
始まりは、「輪廻転生という考えは、仏教では救いになるのですか?」
というようなことを聞いたような気がする。
私の中では元々、輪廻転生はポジティブな意味で捉えていたんだけど、インドへ行って、色々目で見て耳で聞いて肌で感じて学んだことだと、どうやらそうではないと感じたのである。
ガンジス川で沐浴をし、死後の遺灰をガンジス川へ流せば、輪廻転生から解き放たれるということらしい。
あ、え?解き放たれるんか?え?あかんの輪廻転生??
ということで、私の輪廻転生の考えは一旦ふりだしに戻ったのである。
住職からすると、(住職も話好きでよく喋るので)色んな人と話をしてきたけど、君なかなか面白いし、すごいねぇ!とそれはそれは色々仏教について話をしてくれたのだ。
その中の1つに、四十九日ってなんで四十九日なのかという話があった。
これは7日ごとに、名だたる神(やったような。うろ覚え)に極楽浄土へ行けるかどうか審査され、合格すると門をくぐる。そして7回目の門にいるのが閻魔大王。この大王の審査を合格すると極楽浄土へ行ける。7☓7で49日目に決まるということ。
まとめるとざっとこんな話である。
極楽浄土へ行くのは簡単じゃないんだね。そりゃそうか。
そしてこの前のエジプト展にて。
死者の書と死後の世界についての古代エジプトの考えはこうである。
死の世界に行くと、いろんなことが待ち受けている。そのうちの1つが42人の裁判官に心臓を秤にかけられるのだ。魂が罪で重いとその秤が傾いてしまう。誠実で正しい心を持っていると秤は傾かない、そうすると楽園へ行ける。傾くと幻獣にその心臓を食べられ、一生転生出来なくなり、いわゆる’永遠の破滅’となるのだ。
(あら、ここでは転生はポジティブに捉えられているね)
そうならないように、死後はミイラ処理を行い、死後のことが書いてある死者の書を持たせて・・・という話である。
さて、現代へ戻ろう。
私は今日1ヵ月ぶりに取引先へ出社した。
(昨秋からプチ出向のような形で勤務していたのだ)
緊急事態宣言下だと、我が旅行業界は手も足も出せない=仕事がないので、必然的に出社回数が減るのである。
そう、今日は退職する旨を伝える必要があったのだ。
上司に退職を申し出るのとは違う緊張が、昨日からあった。
出社すると、「ナタリーさん来た〜!!元気かーー?」
と話しに来てくれる面々。
「3月はまた毎日来るんでしょ?」
「ねぇ今度あそこにご飯行こうよ」
「この前面白いことあってさ〜」
「あ、これ教えて〜!」
などと屈託のない笑顔で話しかけてくる面々・・・
久しぶりのこの感じ。
みんないい人でまだ半年しかここで働いていないのに居心地がいい。
あぁ、辞めるの辞めようかな。。。である。
いや、今日じゃなくても、次の出社日に伝えるか?
なんてことを1日中葛藤し続け、
でも腹を決めて、終業間近に、ボスに時間を取ってもらい報告。
そしてその後に、リーダーに報告。
とても驚いてた&なんならうちで働かないか?とまで・・・笑
ボスと話している時に、ポロっとつい
「でも正直これでいいのかと思う自分が少なからずいます」と漏らしてしまった。
そうしたらうちで働かないかなんてほんの数分前まで言っていたのに、
「それは駄目だよ!決めたならしっかり前を向きなさい!大丈夫よ!あなたは優秀。引く手あまた。絶対大丈夫。」
という言葉をもらった。
帰り道、この言葉を反芻した。
私が一番欲しかった言葉はこれだったんだと、思った。
一番私の立場に立って、でも人生の先輩として、会社の上司として、とても力強い言葉をくれた。
尊重してくれている。
純粋に嬉しかった。
よし、湿っぽくならず前を向いていくぞ!!
と、歩きながら、
あぁ、仕事を辞めるって大変だなぁ。
このあぁ言わなきゃっていう憂鬱と緊張と、
辞めないで〜って言ってくれるありがたい気持ちを何度も何度も振り切って、
何度もこうやって気持ちを揺らして、
その度に考えて考えて、
いや、間違っていないと自分の気持ちを信じて、
強くしていく。進んでいく。
・・・これってまさに死後の世界と一緒じゃない?
何度も何度も審査にかけられて、全てクリアすると、極楽へ行ける。
なんだ、すでに経験してるじゃん。
死後も似たような世界なのね。
なんて死生観がまた生み出されたのである。
あぁ、極楽はもうすぐかしら。
そうね、きっともうすぐ!
あと少し、がんばりますか!
まもなくですよ、閻魔大王様!!!
This one, This is The One.