木曜日、お、雨そんなにだぞ?、何しよう。
さて、今日は1週間…いや7日ぶりのお休みでした!
今日は決めていた、私は部屋の掃除をすると。
なぜならソナタさんがやって来るからだ。
なのに、今年はまだG対策のアースレッドを焚いていない…!
今年は6月17日から25日まで!
週末予定が空いている方はぜひ!
大宮八幡宮は、東京のへそと呼ばれていて、安産祈願や、厄除けなどが有名です。
私には子供はいないけど、ここの空気がとても好きでそして自分に合っているようで、時間があれば結構訪れています。緑がとても気持ちいいんだよなぁ。
そんな大宮八幡宮の茶室で行われているこの書写会。
今回で多分4回目くらいの参加かな?
予約などは必要なく、時間内にふらっと行って出来るのも嬉しいところ。
そしてこの茶室がなんとまぁ素敵なんですよ。
靴を脱いで上がって、まずは受付。
帳簿に住所と名前を記入して代金を支払います。
大人は1,500円です。
そしてどれを書くか選びます。
(子供用もあるのでお子様もぜひ!)
私はもちろん毎回大祓詞を選ぶ。750文字あって、所要時間は2〜3時間と記載されていました。
席は自由。
椅子席とテーブル席がある。
前は床の間に向かって机が並べられていたけど、今回は縁側に向かってであった。
私が行った時は先客は一人のみで、椅子席で書いていたので、私は一番前(縁側の方)のテーブル席を選択。
すると係の人から「え?テーブルで大丈夫?正座…」
今まで参加した時は椅子席だったんだけど、どうも落ち着かなかったのはきっと正座してないからだと今日ふと思い、大丈夫ですよ!と言ってテーブル席へ落ち着く。
私は小学校2年生から高校生までずっと書道を習っていて、当たり前だけどずっと正座で書いていた。その習慣があるから、字を書く時は正座したい。
でも最近ではそうやって正座することもなくなってるよなぁとふと気づく。
(高校の書道の時間は机と椅子だった)
とても静かな空間。
蚊取り線香の香りが舞っている。
今日は、曇でちょっと肌寒いくらい。
それがとても過ごしやすくて、茶室をさらに気持ちの良い空間にしていた。
書き始める。
書き始めると、自分の中の思考のぐちゃぐちゃ加減がよくわかってきた。
とにもかくにも仕事のことに関して頭がいっぱいなのだ。
書いていても意識がそちらに向いていて、嫌な気持ち…というか辟易している感情が出てくる出てくる。
そして、あれもやらなきゃこれもやらなきゃと…
それは字の書き方にも現れる。
とにかく雑。自分で書きながら、なんて書き方をするんだと。
でも私には時間がない、と思っている自分に気付いた。
「時間がもったいない」正確にはこっちだ。
久しぶりの休み、早く家に帰ってゆっくりしたい。大学の勉強もしなきゃ、でもゴロゴロもしたい。掃除もしなきゃ、でもこの後仕事の買い出しもしに行かなきゃ。スーパーにも行かなきゃ。ポテチ食べたい。
ゆっくり集中したいのに、私には時間がない、もったいないとまるで何かに追われているような感覚を持っていることに気付いた。
私って普段からこんなに頭の中仕事関係のこと…アイデアとかじゃなく人間関係とかネガティブな感情ばっかで頭の中をいっぱいにしていたんだな、時間がもったいないもったいない時間がないといつも焦って結果雑なことしていたんだなと、書きながら、考えながら俯瞰している自分がいる。
不思議な感覚。
書く度に浮かんでくる感情。それを精査する自分。
独特なのかもしれないけど、私は昔から何か書いているとこうやって頭の中を俯瞰して見ることが出来る気がする。
描くではなく、書くである。絵じゃない、文字である。
俯瞰して見て、気付いた後は、いらないと思った思考を脳の片っ端から捨てていく。
くだらない、なんじゃそりゃとぶった切っていく。
この時間がもったいなくなんてない。これは私に、今の私にとって一番必要な時間だ。
分厚い分厚いそういった膜を剥いでいくと、やっと自分が書いているものに意識が向いていく。
字を書く。
きちんと、止める。はらう。はねる。
字に、気持ちを、感情を乗せる。
あ、この字はおじいちゃんの名前と同じ。おじいちゃん元気にしてるだろうか?
(だいぶ前に違う世界へ旅立っています)
書く字から浮かんでくる人のことを考える。
元気にしてるかな?今の私を見たらなんて言うだろうとか。
今日はやたらおじいちゃんが浮かんだ。
自分の名前と同じ字を書く時、どうして私にはこの字が充てられているんだろうと思う。
音がする。
雨の音。
顔を上げるとそこには縁側がある。
なんと美しいんだろう…
雨が降り始めたようだ。でもそれすら美しい。雨の音は美しい。見える景色も美しい。
縁側と雨って相性いいよね。そして蚊取り線香。
何だか自分の中の邪気が取れていった瞬間だった。
私、ずっと都会にいて。
でも元々はこんな畳の家で育って、外は自然がいっぱいで。
そんな暮らしをしてたのに、今は全くの別世界だ。
別に都会を否定しているわけじゃない。でも私はこんな自然をベースにして育ってきたから、それがないと息苦しい。
気付いていたようで気付いてなかったことに気付いた気がした。
また私を覆っていた分厚い膜が取れていく。
だから今、私は花の仕事をしているのかもしれない。
私は今後独立をするつもりだ。
そしたら、前職の人がふと立ち寄ってくれるお店になったら良いな。
なら、場所はあの当たりがいいかもしれない。
あぁ、こうやって書をする企画とかお店でしてみてもいいかもしれない。
私みたいに、書きたいけど書く機会がない人のニーズって一定数ある気がする。
とか、何だか今後に向けてのアイデアが湧いてくる湧いてくる。
そして最後はまた、書いている大祓詞の方に意識が向く。
昔の言葉でひらがながない。けどなんとなく字の並びを見ていると意味がわかる。
今も昔も大事なことはシンプルだ。
あと、2行で終わってしまう。
この時間が私にとってとても必要な時間だった。終わってほしくない。
でも手はずっと書き続けている。とめる。はらう。はねる。
丁寧に一文字ずつ、感情を乗せて、リズムを乗せて、書く。
最後に自分の名前を書いて完成。
1時間半、書いていた。
最後に床の間に提出しに行く。2拝2拍手して神様に渡す。
30日にお焚き上げをしてくれるのだ。
本当に自分でもびっくりするくらい、頭が軽くなっていた。スッキリ!
正直、来た時と書き始めて少しはずっと頭が痛かった。でも終わったら治っていた。
おせんべいとお茶をいただいて少し休憩。
割って食べると縁起がいいらしく、割っていただく。
脳の掃除完了!
とても良い時間を過ごせました。
興味のある方は、25日までやってますのでぜひ足を運んでみてください!
さて寝るか。