目が覚めた。
今日もまた1日が始まる。
今日は仕事。さてどんな1日にしよう。
私は職場でもこの菊買おう運動(笑)を行っていたので(さりげなくね)何人かは、買ったよ~と写真を見せてくれた。
私も帰りに花屋さん・・・4店舗くらい立ち寄ってビビッとくる子を探した。
あ、この子だ~と手に取って、他の花と組み合わせたりあぁでもないこうでもないとしていたら、なんか仕事してるみたいなスイッチが入って、まだまだ花屋としては未熟やけど、やっぱり選んでる時って楽しいな~と実感。
ただ、最近はあまり花に触らせてもらっていないので悲しいけどしょうがない。
で、合わせたいなと思うお花がセットでしか売ってないものの中にあったのでそっちも購入。
家に帰っていける。
深いワインレッドのマム。
あとセットの花の中にガーベラとカーネーションが入っていたのでそれは別でまとめた。
垂れるように、もたれるようにいけてみた。
そしてそれでも残ったこの子だけ、グリーンのようにしていけた。
みずみずしくて良き。
なんかほんとに部屋の中が浄化されたように、空気感が変わって気持ちもリフレッシュした。
やはり生花って素晴らしい。
さて今回からはイギリスはロンドンのお話。
前回のオーストラリアでのホームステイから約3年後、オーストラリア以来の一人での海外である。今回はホームステイなどではなくほんとに「旅」だったので、初一人旅である。
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健太に勧められて読んでみたハリーポッター、映画化されシリーズ化され、私は虜になった。映画は最低2回は映画館に観に行ったし、グッズなんかも買ってしまうほどである。
そして短大を卒業した私は、アパレル会社に就職し、服屋の店長としてモリモリ働いていた。仕事が楽しかった。前のめりで働きまくっていた。
けど、その反面なにか足りないと思っていたのも事実である。
当時、その会社では年に2回は必ず5連休~を取れるようになっていた。
実家にそんなに頻繁に帰るタイプでもなかった私、来月に迫った5連休さて何をしようと思ったときにふと、イギリスが浮かんだ。
そして何の気なしに旅行会社のカウンターに行ってみるとなんとロンドン5日間が10万円を切った旅行代金で販売していた。
「こ、こんなに安いのか・・・」
と、衝撃を受け、でもその場で即決はせず、少し考えてから翌日には申し込みをしていた 笑
そんなこんなで出発を迎えた。
安いプランなので乗り継ぎ便利用で、今回は大韓航空だった。
韓国大好きな私は「やった~!帰りに空港で海苔買って来よう!」とだけ思った。笑
ビビンバがあったりして。そんなこんなで乗り換えも問題なく、機内でも存分に楽しみ、ドキドキで降り立ったロンドンはヒースロー空港。
入国審査も難なく通過し(パスポートに押されたスタンプにうっとりした)荷物も無事で、待ってくれている現地係員の人と合流。
日本人の女性だった。私の他にも数組いたけど、一人で来ているのは私だけだった。そして順番にそれぞれのホテルへ行く。
私は一番最後だった。
その女性も一緒に降りてドライバーと別れる・・・え?と聞くと、私はここから電車で帰るから~と。
そしてその人はとても親切で、チェックインを終えると近くのスーパーの場所や駅の場所まで教えてくれて、何か聞きたいことがあればと時間まで作ってくれた。(きっと若造が一人で大丈夫なのだろうかと心配してくれたのだろう)荷物を置いて、一緒にスーパーの場所と駅まで連れて行ってくれて別れた。
初めての地にたった一人である。
知っている人は今さっき別れた、ほんの1時間半前に初めてあった親切な日本人女性だけである。
時間は17時を過ぎたところ。
10月だったので、あたりは薄暗くなっていた。
とりあえず、今日のところは教えてもらったスーパーへ行って食べ物飲み物を調達しようとスーパーへ向かう。
そこはとても小さい、いわゆるミニスーパー(コンビニくらいの大きさ)だった。
それでも見るもの見るもの新鮮で、きらきらした気持ちで品定め。
サンドイッチとコーラなどを手に、レジに並んだ。
レジの人は陽気そうな黒人のお兄さんだった。
私の番が来た。
「Hi!@@×%%%*:::@s+***???」
・・・固まった。
最初のHi!以外まったく何を言っているのかわからなかったのだ。
学生時代は英語漬けだったし、前回ホームステイで行ったオーストラリアでの最初の時でもまったく理解出来ないということはなかった。
学校を卒業して数年、英語を全然使わなくなっていたとはいえ、こんなに何も聞き取れない&理解出来ないものなんだろうか・・・と恐ろしくなり、何とかお金を払ってホテルへ舞い戻った。
明日からどうしよう・・・とりあえずあと丸2日と半日自由な時間がある。
そうだ、日本では働きまくりだったし、このままホテルに引きこもってゆっくりしていようかな・・・なんて思いながら、窓の外の景色をボーっとながめ、サンドイッチを食べたロンドン初めての夜だった。
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ホテルの部屋だけが自分の世界で、窓の外を見ると別世界が広がっている様子は今でも忘れられない。