目が覚めた。
今日もまた1日が始まる。
今日は朝だけ仕事。さてどんな1日にしよう。
昨日仕事帰りに渋谷でショッピングしてみた。
遂に東京アラートも解除されステップ3になった東京だけど、営業時間を短縮したままのお店は多い。
雑貨屋さんや駅ビルなどは19時で閉店するところが多い。
入館時に手の消毒と体温を計って館内へ。
15分程しか時間なかったけどそれでも何だか凄く楽しかった。
道を歩いていると焼き鳥の美味しそうな匂い。あぁこんな匂いを嗅ぐのも久しぶり。少しずつ日常が戻ってきた。
今回は考えるシリーズ第2回。
気になるプラスチックゴミについて調べてみた。
(ちなみに第1回はこちら)
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なぜプラスチックゴミについてなのかというときっかけは、
2020年7月1日より、日本全国でレジ袋が有料化になること。
ちなみに私はそんなことを4月まで知らなかった。
最近はどのお店にも張り出しがしてあるので目にしている人も多いと思う。
レジ袋有料化に踏み切る理由と背景と状況、そして世界について調べてみた。
有料化になるけど、それはスーパーだけなのか?と思うかもしれないけど基本的に持ち手のあるビニール袋は全て対象となるのでコンビニももちろん対象だし、服屋や雑貨屋も対象である。
世界を見てみるとほとんどの国が既に有料化している。
2019年末で無料なのは主要国で見るとタイと日本だけ。そのタイも2020年の1月1日より、有料どころかレジ袋廃止になっている。
そう、日本は世界から見るとかなり遅れているのだ。
少しずつ紐解いていく。
プラスチックゴミは輸入出が行われているのだが、各国がごみの受け入れを続々と取りやめている。
中国政府は2018年1月に大気・土壌汚染への批判の高まりを受けてプラスチックゴミ輸入の原則禁止に踏み切った。
国連の統計によると、1988〜2016年に中国が輸入したプラスチックゴミは計2.2億トンで世界全体の約7割を占めていたので世界の国々に大きな影響が出ると予想された。
そして中国が輸入禁止を始めると、多くの国や地域でも次々と輸入規制を導入した。
これにより大きな打撃を受けたのが日本のプラスチックゴミ。
それまでの日本のプラスチックゴミの主な輸出先は中国であり、その量は年間輸出量の半分にものぼっていたのだ。
今までプラスチックゴミの処理を海外輸出で凌いできた日本のリサイクルは従来の発想を改めなければならない局面を迎えた。
そこで環境省は2018年6月、プラスチック資源循環戦略小委員会の設置を決めた。
この委員会で、プラスチックの使用量の削減や、プラスチックゴミの効率的な活用、石油由来のプラスチックを代替する環境にやさしいプラスチックの実用性向上を推進している。
そして世界に遅れをとりながらも、今年の7月1日より、レジ袋有料化がスタートする。
さてプラスチックゴミだけど、海に流れてしまう海洋プラスチックゴミが毎年世界中で800万トンを超えていると言われていて、プラスチックゴミの問題はここにあると言われている。
800万トンっていうとジャンボジェット機50,000機分の重さに相当するそう。
そしてそのうち日本からは少なくとも2〜6万トンの海洋プラスチックゴミが流出している。
最近、海岸一面がゴミで海水が見えない画像や亀の鼻にストローがすっぽり入ってしまっている画像が出回っているのを見たことある人も多いと思うけど、それもまさに海洋プラスチックのせい。
このままだと2050年には魚の数より海洋プラスチックゴミの方が多くなると言われている。
この海洋プラスチックで特に問題になっているのが「マイクロプラスチック」である。これは環境中に捨てられたプラスチックゴミが川から海へと至り、その間にも波の力や紫外線の影響で細かくくだけていく。そして5ミリ以下になったものがマイクロプラスチックと呼ばれ、世界中の海に存在している。
そしてマイクロプラスチックは、環境中で自然に分解されることはなく、半永久的にたまり続ける可能性があるのだ。
このマイクロプラスチックが近年、魚や鳥の体内から大量に見つかっている。
そう、海の小さな生物がプラスチックを取り込んで、そして食物連鎖で魚や鳥に取り込まれているということ。なのでこうした食物連鎖を通じて私たちの体内にも蓄積されているのではないかと懸念されている。
実際にオーストリアの研究グループが日本人を含む世界8カ国の人の便を調べたら、全員の便からプラスチックが検出されている。
マイクロプラスチックが健康上にどう影響してくるのかはまだ研究の途中で詳しいことは明らかにはなっていない。
ただ、海に広がったマイクロプラスチックを今から回収するということはほぼ不可能なのでプラスチックゴミ自体を今のうちに減らしていく必要があるというのが最近の流れなのである。
そもそも海に流れているプラスチックゴミはどこから来ているのか?
皆が皆海に捨てているわけでもなかろう。
実は街中でポイ捨てされたものも一部は海のゴミになる。
たとえば私が昨日お買い物をした渋谷。
渋谷の街で私がペットボトルをポイ捨てしたとする。そして今日みたいに雨が降るとそのペットボトルは雨と一緒に側溝に流れ込んで川に流れていく。それがやがて海に流れ込む。そうゆうこと。そうやって街は海へと繋がっていくのだ。
荒川で清掃活動を行っている団体のデータを見てみると、毎年数万本単位のペットボトルを回収している。毎年だよ?毎年!
毎年数万本回収しても、次の年にはまた数万本。取っても取っても出てくるんだそう。そうゆうことである。
あとは屋外で使われているプラスチックの屋根やビニールシートが劣化してマイクロプラスチックになり浮遊して海に流れ込んでいたり、漁網などの漁業関係のプラスチックも多く見受けられるそう。
そうしたものが捨てられたものと合わさって、いろんなところから海に流れ込んでくるのだ。
プラスチックって今では当たり前のものになっているけど、これほど大量生産されるようになったのはこの半世紀ぐらいでのこと。
急激に生産と消費が増えた。
プラスチックは軽くて変質しにくい。重宝するしとても便利。原料は石油で、簡単に量産出来るし、量産することでコストが安くなる。
だからこそこんなに使われてきた。
この便利さと引き換えに、環境や健康に懸念するほどになってしまった。
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さて、テーマがテーマなだけに文がかなり長くなるので今回は前後編にわけてお送りすることにする。
増える一方のプラスチックゴミを今度どうすればいいのか。後編につづく。
いつでも奇麗な海がいいよね。